TVアニメ版ガラスの仮面(1984年版):伝説のひとり舞台

ガラスの仮面の1984年アニメ版の第2巻目は第5話から第8話までを取り上げている。第2巻目の目玉といえば演劇コンクール全国大会。陰謀により大道具を壊され、代わりの道具を取りに行った他の団員はトラックの故障で出られず、マヤは一人で「ジーナと青い壷」の舞台を見事やり遂げ、観客の賞賛を浴びるという場面である。

このあたりになるとやっとTVアニメ版に目が慣れ、アニメスタッフもようやく調子に乗ってきたところ。原作のどこを取捨選択するかかなり考えてきている。たけくらべまでは劇中劇の場面は非常に少ないのだがこのあたりから時間もかなりとって原作の雰囲気をうまく出している。劇中劇が増えるとマヤのいわゆる「変身」をうまく表現しなければならなくなる。アニメ版でもこのあたり、苦心の後がうかがわれる。原作者は伝奇もの、怪奇物を得意としていた時代もあり、ガラスの仮面でのマヤの変身や演技に憑かれたときの表現にもそれは採用されている。これをアニメで表現するのは並大抵なことではない。原作のすごさを改めて実感。

原作でも示していた通り「演ずるのはひとり」でも演劇は独りではできない。この点の原作のリアルな描写はよくできていた。マヤの熱意にうたれた劇団一角獣のメンバーが裏方でマヤの演技を支えていたのだ。でアニメ版では原作にあった「月影先生の手」の場面はカット。あれはちょっとコンクールとしては「ルール違反だろ」。一角獣のサポートもかなり危ないが見えなければ「セーフ」ということか。月影先生も「審査されない」ことをきちんと覚悟していたのは無理もない。小野寺一オンディーヌ理事が言い出さなくても誰かがそれを指摘するに違いないからだ。

コンクールで入賞できなかった劇団つきかげは資金援助が打ち切られ「つぶれ」てしまう。マヤと青木麗たち5人が月影先生のもとで稽古を続けることになる。このひとり舞台のエピソードはマヤが関わる演劇演題の関係者の誰かが指摘するほど演劇界に一つの波紋を投げかけるのである。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック